「岐路に立つ 私たち」
20世紀の終わりから21世紀の初め頃、事業再編、M&A、組織のあるべき変化に向けて、さまざまな取り組みが進められてきました。
この間、法制度・税制の整備、価値算定のルール、債権者間の調整の手法等多くの成果がありました。事業再編、M&Aは、もはや特殊な領域ではなく、全ての企業にとっての選択肢の一つになるまでに普及しました。
しかし今、人的リソースに関連した新たな困難の中に突入しています。
少子高齢化は、一定の閾値を突破して進展し、高度成長期に整備された諸インフラは、維持困難に陥りつつあり、人手不足が常態化しています。
人材確保のための処遇の改善、アルムナイ採用や定年延長等々。それらは確かに一定の効果はありますが、少子化はより速足です。それだけでは解決できないところまで来ているというのが、私たちの考えです。
では、どうすればよいか?
その解の一つが、多様性のある組織・社会に向かって一歩を踏み出すことだと考えます。これは、少子化が急速に進む今だからこそ始めるべきと考えます。
というのも、「多様性について、同質性にはない、固有の価値がある」と考えます。
新しい事を始めるとき、今までとは異なるアプローチをしなければならないとき。限られた人員で多くの事を成し遂げる必要があるときは、むしろ多様性がその力を発揮すると言われています(「多様性の科学」マシュー・サイト著、ディスカバートゥウェンティワン2021年6月)。
確かに過去、国内においては、周りと同質であること、普通であることに価値を置いてきました。周りと同質であることによって、論争や反発は事前に抑制され、会議は円滑に結論を得て、全てが予定調和に進むことにより、効率性は追求できたのかもしれません。
しかし、今こそ、この考えを改め、可能性拡げるべきとき、と考えます。
少子化対応以外にも、新しいテクノロジーの導入やビジネスモデルの変革、インフレ型経済への適応等々。足元の経営環境は激変しています。この難局を乗り越えるための方策として重要なことは、
人材の多様性を受け入れる準備をして、
それを機会に組織・文化をを変革すること、
そして新規事業や取組を始めること、
そもそも、私たちは、多様性の中に生きています。生き方も文化も考え方も、同質ではありません。そこには常に境界や断絶が存在するのです。
その事を忘れないことによって、より多くの人々の共感が得られると信じています。
そして現在及び将来の人々の幸せに貢献する事業を創造していきたいと考えています。
【当社の取組事業(予定事業を含みます)】
・経営コンサルティング事業
・人的資本に軸足をおいた組織コンサルティング事業
・事業承継、M&Aに関連したコンサルティング事業
・外国人雇用に関する事業
・規制緩和に関連した事業
・新業態の不動産、飲食業
2024年7月1日 BOL創生合同会社代表 勝見大八